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ネコティアスの時事コラム

2011年08月12日

ネコティアス
菅直人が辞める事は、日本システムがゆるぎなく動き続けている事の証明であり、 ふたたび起こるであろう自己崩壊に向けて
止める手立ては無くなったようだ。

 

 なんということか菅直人が退任がせまってきたようだ、新党を結成しての総選挙の切り札もきらず ほとんど内容的には誰でも作成できる3法案をまとめた事で何かを日本に残したと考えているとすれば やはり、日本の政治家の系譜を継ぐ、「なんの政治的目的も持たない普通の日本人」であったという事になる。
退任を発表する目に涙が浮かぶようではリーダーの資質は全くない。

 原発を止めるという極めて正しい主張をしてきたにもかかわらず、それがなぜ日本の将来の為になる、 いやそれこそが現在の停滞を打破できる政策の大転換になることの発言は一切なかった。 
これまでその発言がなかったのは、大抵抗勢力に多くの情報を与えず不意打ち(唐突さ)をする為の 戦術ではないかと考えていたが、それも単なる希望的観測に終わったようである。
突き動かされる政治信条と脱原発を日本復興の第一歩だと示す構想など何も持たなかったという事であろう。

 菅直人を批判してきた勢力はこれまでに何の具体的なカウンター政策をも打ち出しておらず、 ただ批判をしていただけである。 現状を変えない為の理屈付けほど簡単な事はない。
若者と国家の将来など全く歯牙にもかけない老人たちの得意技であるともいえる。

 財政の破たん状況や原発の事故や官僚の不作為などは自民党政権が長きにわたって醸成してきたものでしかない。
その自民党や、国家の事など一切考えもしない大企業経営者達が話す日本の空洞化が、 菅直人のせいであるとは嘘も極まれりだ。
日本の空洞化は1990年1月のバブル崩壊依頼20年超の間、少子高齢化を放置し、新規技術の開発を阻んできた 大企業と官僚の不作為に由来する。 
もちろん方向転換の道筋さえ考え付かないお粗末な政治家を選挙で選んできた怠惰な国民の責任が第一義的ではある。
国民は「権力は腐敗する」、「権威あるものを監視しなければ真の民主主義は得られない」という事さえも理解せず、 「お上のやることに多少の間違いがあっても、そのうちうまく行くにちがいない」という幻想を信じ、 めんどくさい事は何もしない事を続けるのであるから、「腐った権力構造を終わらせる」には自己崩壊しかない。

 菅直人の後に誰が選ばれようと、「なんの目的もなく」、「官僚制度の言うなり」の人物である。 
なぜならばそうでない人材はそもそも権力構造の中に存在しないのであるから。
そしてマスコミもなんの批判もなく、なんという事もない政策の解説を、与えられたままに延々と垂れ流すのであろう。
次の政権が大連立に近い形のものになるとすれば、より一層官僚の意のままに事が起こるであろうから、 日本が自己崩壊に向かうスピードが加速することになる。

 日本の悲劇は真の上下関係がなく常に下剋上を繰り返すことによって、完璧な人間しかリーダーの地位に 就けないことである。 すなわち人間ではリーダーになれないという事である。 
欠陥のない人間など存在せず、リーダーの欠点は周りの人間が補うべきものであるが、 真に補佐できる人間が存在しない日本社会では常に「単なる批判者」が褒めそやされる事になる。
そしてその「単なる批判者」がリーダーになれば、新たな「単なる批判者」が即座に現れるのである。

 菅直人は凡人であろう、しかし理由はどうであれ、目指したものは正しかった。
しかしだれも、それを理解できず、補佐する人材はいなかった。 
それは取り巻きも日本人そのものであった証左である。 
しかし強いリーダーが押し切ればそれに盲目的に従うものまた日本人である。  内閣不信任案に毅然として対処するか、最後には解散総選挙の切り札を切るかの覚悟があれば、 菅直人は歴史にその名を残す事ができたに違いない。 彼もやはり普通の日本人であったという事であろう。

 世界に類を見ない原発事故を起こした責任を一切取ろうとしない電力会社と官僚組織のなかで、 電力会社の株が菅直人の退任決断の報道で一斉に上昇した事は、 日本が自己崩壊を避けえる方向にむかうのかもしれないという小さな希望を打ち砕いたものとなった。
そして原発もなんの反省ももたらさず復活することが決定した事になる。 FUKUSHIMAが広島であればどこが次の長崎であろうか?

 

以 上
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